我が家は昨年、地上波放送が視聴できるテレビを捨てました。そして、昔から暴力シーンのあるコンテンツを子どもに見せないようにしています。そのことについて綴らせていただきます。
暗いニュースにさようなら
昨年、我が家は10年以上前から使ってきた(地上波放送のチューナーがある)テレビを捨てました。家にテレビを置いていた頃は毎朝テレビをつけて7時のニュースを観ていました。
「おはようございます。今朝のニュースです。〇〇で事故がありました。〇〇で事件がありました。新型コロナウィルス感染症で世界中がパンデミックです。〇〇で地震がありました。〇〇で火災が発生しました。…」
テレビをつけると毎朝毎朝、暗いニュースが目と耳から入ってきていました。そして、さらに困ったことに、暗いニュースを観るゾンビのように私は夜の7時にもテレビをつけて暗いニュースを観ていました。
暗いニュースを観てストレスを感じました。
暗いニュースを観てストレスを感じていることに気が付きました。暗いニュースを観るとなんだか無気力になり、ワクワクしなくなり、子どもとの触れ合いも減り、家庭も暗くなってしまっていました。そして、テレビにうんざりするようになってしまいました。
インターネットでニュースを調べる方が、必要なニュースはより詳細に知ることが出来るし、テレビのように同じニュースを何度も何度も見聞きしなくて済みます。
テレビを捨てて、モニターディスプレイに買い換えました。
暗いニュースを見るのをやめたいと思ったので、我が家は地上波放送が視聴できるこれまでのテレビを捨てて、テレビチューナーが入っていない大型(42.5インチ)のモニターディスプレイを購入しました。
モニターディスプレイ単体では何も映りませんが、パソコンに繋いでパソコンのディスプレイとして使うことが出来ます。さらに、「Google Chromecast」をモニターディスプレイのHDMI端子に繋ぐことで、NetflixやYouTubeをモニターディスプレイで観ることができます。また、どうしても観たいドラマなどはスマホに「TVer」というアプリをダウンロードして「Google Chromecast」に接続することで、モニターディスプレイで視聴しています。
モニターディスプレイを購入する際は音質を心配していましたが、使ってみると音質も全然問題なく、10年以上前から使っていたテレビよりも良くなったと感じています。YouTubeで大好きなライブ映像を観る時にも全然違和感なく楽しめています。
暗いニュースを見聞きしなくなった生活
朝起きてテレビをつける習慣が無くなりました。テレビをつけるのは暇な休日にNetflixで子どもが好きなアニメを観たり夫婦で映画を観たり、私がYouTubeの動画を楽しんだり、楽しみにしているドラマをTverで観る時だけになりました。
やっぱり暗いニュースを見なくなってすっきりしました。良い番組もあったと思いますが、それ以上に暗いニュースによる私のメンタル破壊のデメリットが大きすぎました。
我が子には暴力シーンを見せない
私は我が子が赤ちゃんの頃から、我が子が将来誰かに暴力を振るうようになって欲しくないとずっと思っています。
だから、暴力を教えたくないと思ってきました。そのため、神経質な育児と思いつつも、戦隊ものも見せてこなかったし、テレビで暴力シーンが流れたら消してきました。暴力を使う正義のヒーローのアニメは我が家ではNGにしてきました。
我が子はそもそも暴力シーンを怖がっています
我が子はそもそも怖がりです。我が子はNetflixで「ノンタン」を観るのが大好きなのですが、「いたいのいたいのとんでけ〜」のお話でノンタンが山に捕まって食べられそうになるシーンでも「ワー!」と言って立ち上がり、何度でも怖がります。
たとえ正義のヒーローが悪者をやっつけているとしても、我が子はその意味がどこまで理解できるか分かりません。ただただ、暴力が目に焼き付いてしまうのではないかという懸念があります。
我が子の好きなコンテンツ
我が子が最近好きなアニメは「ノンタン」です。それ以外に好きなコンテンツはNetflixでも観られる「おかあさんといっしょ」や「いないいないばぁっ」、「みいつけた!」です。特に「おかあさんといっしょ」の歌が好きで、言葉が苦手な我が子も歌は上手に歌っています。
我が子は「ありがとうの花」が好きでよく歌っています。「花さかニャンコ」など可愛い平和な歌をすぐに好きになって覚えて歌っています。ささやくように優しい歌声で歌っている我が子の歌を聴くと、とても幸せな気持ちになります。
子どもにとって暴力シーンって?
心理学ではバンデューラという人が発表した「モデリング理論」というものがあります。お人形に暴力を振るっている動画を見せられた子どもは同じようにお人形に暴力を振るうようになり、動画を見ていない子どもはお人形に暴力を振るわなかったという実験結果から「モデリング理論」は導かれました。
幼稚園で働いていた時、暴力シーンの多いアニメ(鬼滅)がとても流行っていて、子ども達はよくその「ごっこ遊び」をして遊んでいました。そのアニメが大好きな子がよく癇癪を起していたのですが、その際は完全にそのアニメの主人公が憑依したようなパニック状態で、「お前ら全員、ぶっ〇〇してやるー!」と泣き叫んでいました。他にも、ある子は私と二人きりの時、「みんな鬼滅ごっこをしているけど、私本当は怖い…。」と言っていました。
私はいつも情操教育が大切だと思っています。私なりに「情操教育は審美眼を身に着ける教育」だと解釈しています。美しい言葉や自然、美術や音楽、人との関係、そういうものに沢山触れることが幼児期にとても大切だと思っていて、暴力シーンはそれに当てはまると思っていません。
とはいえ、私も子どもの時は暴力シーンのあるアニメや漫画(ドラゴンボールや幽遊白書などジャンプ系)を観て育ってきました。子どもの年齢や、暴力シーンの描写がどれくらい過激なのか、自分の子どもがそのシーンをどう受け止めるのかを大人が考えて、見せるか見せないかを判断する必要があるのだと思います。自閉スペクトラム症で知的障害のある我が子にはまだ見せない方が良いと、我が家は判断しています。
まとめ
暗いニュースを見なくなってから、我が家は以前より快適に暮らせていると感じます。暗いニュースの多い世の中でも、楽しい気持ちやワクワクする気持ち、前向きな気持ちを持って生活していきたいです。
そして世の中は暗いニュースが多いのですが、日々の身近なところに明るいものが沢山あります。暖かい陽の光が降り注いで、季節ごとに花さが咲いて、緑が芽吹いたり色を変えたり。そういう明るいものに目を向けていきたいと思います。
また、私なりの信念を持って、我が子から暴力シーンを遠ざける生活を続けていこうと思います。