自閉スペクトラム症で知的障害のある現在10歳の我が子は、時々おねしょをしてしまいます。忙しい朝はシーツやお布団を洗うのが大変です。今回は我が子の夜尿症について綴らせていただきます。
我が子はもう「おねしょ」じゃなくて「夜尿症」だった!
我が子は全体的にのんびりと発達しているので、おねしょも「仕方ないなぁ〜」くらいに思っていました。しかし、調べてみると積極的な対処が必要なようです。
幼児期は生理的に未発達なのでおねしょをしても仕方ないので様子見しても良いようですが、5〜6歳を過ぎてくると通常だと体の機能的にはおねしょをしなくなるものなので、小児科や泌尿器科に相談にいった方が良さそうです。5〜6歳を過ぎてのおねしょは「夜尿症」になるそうです。
夜間に排尿をしない仕組み
抗利尿ホルモン
尿が膀胱にたまると、脊髄神経から脳幹にある排尿調節中枢というところにその情報が伝わります。すると排尿調節中枢は膀胱が収縮するように反射的に命令を出し、膀胱から尿が排出されます。
夜間には脳下垂体から抗利尿ホルモンというホルモンが分泌されます。抗利尿ホルモンは腎臓が水分を再吸収するのを抑制するホルモンで、抗利尿ホルモンが増えると尿の量が減ります。夜間にしっかり抗利尿ホルモンが分泌されていれば、寝ている間に腎臓で作られる尿の量は昼間よりも少なくなります。
膀胱にしっかり尿を貯められるようになる
夜間には体がリラックスしているので膀胱壁がゆるみ、膀胱に貯められる尿の量が昼間よりも1.5〜2倍に増えるそうです。
尿意を感じたら目が覚めるようになる
尿意を感じた時に目が覚めてトイレに行ければ問題ありません。尿意を感じても目が覚めない覚醒障害は、夜尿症の原因の一つです。
夜尿症を治すために出来ること
生活改善
規則正しい生活をする
抗利尿ホルモンはぐっすり眠っている夜間に多く分泌されます。抗利尿ホルモンがしっかり分泌されるように、毎日規則正しい時間に就寝・起床して、体内時計を整える生活をすることが大切です。
夕食後の水分摂取を控える
体に摂取した水分は2〜3時間で膀胱に到達するそうです。そのため、夕食後から寝るまでの3時間は水分を摂らない方が良いようです。寝る前にどうしても喉が渇いた時はガブガブ飲まず、控えめに飲む方が良いようです。
塩分を控える
塩分を過剰に摂取すると、体内の塩分濃度を薄めようとするため体が水分を必要として喉が渇き、水分を多く摂取してしまいます。
夜間の冷えを防ぐ
冷えると尿量が増え、膀胱が膨らみにくくなるそうです。寝る前にお風呂に入って温まると良いようです。
寝る前にトイレに行く
寝る前に確実にトイレに行くのは一番効果が大きいと思います。私は女性なので男性のことは分からないのですが、我が子を見ていると男の子の方が尿が残りやすい気がします。女性の私は全部出し切れます。我が子は「あれ、やっぱりまだ出るでしょ」みたいな出し方をします。寝る前にしっかり尿を出し切れると、翌朝の早朝におねしょをすることが少なく、起きてすぐに本人がトイレに行ってくれています。
便秘を改善する
お腹の中に便があると、便が膀胱を圧迫して、膀胱に貯められる尿の量が減るようです。便秘改善には食事と運動と水分と食物繊維が効くと思います。腸内環境を整える食生活も大切です。
夜尿(おねしょ)アラームを使う
6歳以降になってもおねしょをしてしまう時には、夜尿アラームというものを装着すると夜尿症が改善されることが多いようです。
使い方は、寝る前に夜尿アラームのセンサーを子どものパンツ取り付けます。寝ている間にパンツが尿で濡れたことをセンサーが検知すると、夜尿アラームが音やバイブレーションで子どもに知らせます。夜尿アラームを使うことで膀胱にしっかり尿を貯めていられるようになり、夜尿症の改善が期待できるようです。
医療機関に相談する
夜尿症が続く場合には、小児科や泌尿器科に相談した方が良いようです。夜尿症の原因に、ごくまれに糖尿病や膀胱炎など他の病気が原因になっている場合もあるようです。夜尿症の薬物療法として、抗利尿ホルモン薬がよく使われているようです。
その他
おねしょ布団の洗い方
おねしょで布団が濡れてしまった場合には、40度くらいのぬるま湯を布団にかけて尿を洗い流すのが良いようです。この時熱湯を使うと尿の成分のタンパク質が固まってしまって、布団に定着してしまうのでNGです。
我が家は敷布団に防水シーツをかけています。
まとめ
最近、夕飯の汁物のお代わりを制限をしたり、寝る前のトイレを促すようにしています。気温が温かくなってきたこともあって、我が子のおねしょ(夜尿)の頻度はぐんと減っています。この調子で夜尿症を治していこうと思います。早く夜も布パンツにしてあげられたら良いなぁ…。
おねしょは本人に全く罪はないので、おねしょをしてしまっても「サクッ」とお洗濯してあげようと思います。
読んでくださり有難うございました。