知的障害児の思春期イライラと抜毛症、カルシウムで改善が見られている。

知的障害があり特別支援学校に通っている息子は現在中等部1年生、今年4月で2年生になります。

今回は過去の連絡帳を読み返しながら我が子の思春期イライラに向き合いたいと思います。

我が子の学校での思春期イライラ

小学部6年生の終わりの卒業式の練習の頃、学校でイライラすることが増えたと先生から伝えられました。それまで医師に相談したことはなかったのですが、将来のことも考えてかかりつけの精神科の先生がいた方がいいと思い、児童精神科の先生に相談に行くことにしました。

現段階では投薬の必要はなしと診断される

3か月に1回ほど児童精神科の医師に相談しましたが、我が子は普段は穏やかで家でも大人しく、医師の前でもとても落ち着いていました。その様子を見て先生は「お薬は必要な段階ではない」と診断され、年1回くらい相談にくる程度で経過観察してくださいとおっしゃいました。

学校の先生から「思春期だから」と言われる

その後も学校でイライラする時があるようです。

学校の連絡帳には「私もそうだったと思いますが、中学生は大人になる前の思春期です。体も心も大きく成長する時期です!」「思春期だから…」と先生から書かれています。

知的障害があっても思春期があるんだ、と妙に納得する

思春期ってなんでイライラするのでしょう。確かに、私も中学生の頃は家でイライラしていました。

ママ友に相談してみても、健常のお子さんがいるお友達のお子さんもみんなイライラしているようです。

「小6くらいからお父さんと目も合わさなかったけど、中3の終わりになってやっと最近雪解けだよ。」
「中1の娘の機嫌が悪すぎて疲れる」

私の周りにいる健常のお子さんは思春期に差し掛かりイライラしているようです。私も中学生の頃は父と目も合わさなかった時期があったし、弟も中学生の頃はイライラしていて食卓の空気が重かった時期があったのを思い出しました。

「そうか、我が子も思春期なんだ」

どういう場面でイライラしているのか

通常、思春期は自分のアイデンティティを確立していく上で重要な時期です。

自我が形成される時期だから、自分の思い通りにはいかなくて他者との関わりに問題が出てきて当然です。

我が子はどういう場面でイライラしているのか

我が子は家では大体静かで穏やかです。相変わらずママ大好きで、私の家事を手伝ってくれる優しい息子です。

その息子が学校でどういう場面でイライラしているのか、連絡帳を振り返りながら考えてみました。

①やりたくないことをやらないといけない時

国算のやりたくない課題をしなければならない時にイライラしてしまうようです。自我が出てきているから仕方ないですね!私だってやりたくないことはやりたくない。息子は言葉で「今やりたくない!」と伝えれないので、気持ちを表現できなくてストレスが溜まらないわけないと思います。

②朝一番、お腹が空いている時、疲れている時

朝はエンジンかからないですね。それからお腹が空いてイライラするのもそれはみんなそうです。それから疲れていたら私だって家事やりたくないです。うん、当然イライラしますね。

家で出来ることといえば、朝ご飯をしっかり食べさせることと、夜早く寝かして体のコンディションを整えることですね。

③お友達と比べて劣等感を感じた時

お友達に笑われた時に怒っていたと書いてあった場面がありました。息子のクラスは6名の生徒がいて、そのうち4名は支援学級から支援学校に上がってきた女の子達なので、息子とは知的に差があります。

それを本人は感じていると思います。自分と他人を比べて悔しくなるのは思春期では当然のことなので、これも仕方ないことです。悔しい気持ちに寄り添って、ありのままの素直な性格を愛してあげたいです。

④注意されてしまった時

本人がこだわっていることなどを注意されてイライラしてしまう場面もあるようです。私は本人が周りに合わせられる柔軟性を伸ばしてほしいと思っているので、注意を受けてイライラしながらも説明を受けて納得して受け入れる経験を今後も積んでいってほしいと思っています。

調べてみると、学校でのイライラにはパターンがあった

過去の連絡帳を読み返してみると、イライラした時は大体上記の4つでした。そして、その4つの場面の時はイライラしつつもその場で収まり、その後はニコニコ機嫌が戻って笑顔で過ごせている日ばかりでした。それなら、本人の生活リズムを整えて元気に学校に送り出すことしか出来ないな…。と思ったのですが、思春期のイライラは原因不明(自律神経?ホルモンの乱れ?)のものもあると気付いたのです。

原因が分からないけどなんかイライラする!更年期みたいな?

原因が分かっている時のイライラはコミュニケーションをとって本人が納得出来たら収まります。

しかし、それでは収まらないものがあるのが思春期かもしれません!

私も生理の前日は頭痛が出て疲れてしまいます。更年期がきたらきっと脇汗とかホットフラッシュだとか、色々な心身の不安定に振り回されることでしょう。それに近い第二次性徴があるのが思春期です。

イライラが収められず爆発した瞬間

私が我が子のイライラを見守らないで対処しようと思ったのは12月に「学校で机を倒した」と連絡帳に書かれた時です。衝動性が強くなってしまい、イライラが抑えられないというのは本人も辛いと思いました。

健常の中学生男子が壁に穴を開けてしまったという話はよく聞いてきた話なので、衝動性が強くなるのも知的障害児でも仕方ないとは思いますが、これはなんとかしたい。

自分の髪の毛を抜いてしまった

我が子は2歳の時に頭の手術をしたことがあるので、手術で切ったところの髪は生えてきません。

我が子の髪はいつも夫が切っています。いつも手術痕の毛が生えない部分の辺りは切り過ぎないように注意して切っているのですが、ある時切り過ぎて禿げの部分が出来てしまいました。それを本人が見つけてしまい、そこを触っているうちに禿げている部分を広げていくようになり、癖になって周囲の髪の毛を抜いてしまいました。

抜毛症は昔からあります。手癖の問題もありますが、それでストレスを発散させている場合もあります。

抜毛症がピークの頃、授業参観がありました。我が子の様子を見ていると、国算の個別課題をしている時にしきりに髪を抜いていて、その頃は床にごっそり髪が落ちていたと先生から聞きました。

禿げがピークの頃。2か月程前に撮影。

自分自身のコントロール不能に陥っている

衝動性が強い場合や抜毛症でイライラを発散させている状況は、自分のイライラのコントロールが出来ない状況に陥っていると感じました。

説明して納得して落ち着くイライラは見守ってあげるしか出来ないと思ったのですが、コントロール不能な状況は改善してあげたいと思いました。

カルシウムをあげてみました。

冬休みに入ってすぐ、息子が家で理由なくイライラしていて、顔を赤らめておもちゃを噛んで発散している場面がありました。その時に衝動的で止められないイライラを持っていると感じました。

その時、閃きました。我が子は幼児の頃食物アレルギーがあったので、家でも学校給食でも豆乳を飲んでいます。豆乳にはカルシウムがあまり含まれていません。この1年間で6センチも身長が伸びた我が子には、カルシウムが絶対必要なのです。

カルシウムって本当にイライラ改善できるの?

調べてみると、カルシウムには脳神経の興奮を抑える機能があるようです。それで、カルシウムはイライラに効果があると言われているようです。

さっそくカルシウムサプリを毎日あげてみました。

今年1月に入ってすぐの頃から毎朝カルシウムサプリを飲ませ始めました。また、それを定期通院している歯科の先生に相談したところ「DHAもいいですよ」とアドバイスをいただいたので、脳の認知機能を改善すると言われているDHAも一緒に飲ませてみています。

カルシウムマグとDHA、効くのか脳へのアプローチ!

カルシウムとDHAのイライラ抑制効果

今年1月から毎日カルシウムとDHAのサプリを食べさせて、その効果を検証してみます。

衝動的なイライラは収まっている

1月からの連絡帳を読んでみましたが、2学期に数回あった「机を倒した」という行動は2月24日現在まで一度も現れていません。

学校では①やりたくないとき②お腹が空いている時~、などの原因が明確なイライラは時々現れているようですが、先生とのやり取りで本人が納得してイライラは収まっているようです。

抜毛症は治りました

一時期の抜毛症は本当にひどく3~5センチくらいの円形でツルツルに禿げさせないと気が済まないようにごっそり髪を抜いていましたが、カルシウムをあげるようになってから髪を抜く行動が無くなり、毛が生えてきています。

完全に禿げていた2か月程前

カルシウムをあげ始めてから髪を抜かなくなってきました。

今日撮った写真です。カルシウムをあげてから2か月程経過。禿げが分からなくなって私も嬉しいです。

髪をめくってみると、ちゃんと新しい髪が生えてきているのが確認できました。以前は全部抜いていたのでツルツルでした。

まとめ

カルシウムサプリを食べさせ始めてから、息子が顔を赤らめてイライラしている表情を見ていません。学校でも「机を倒しました」と連絡帳に一度も書かれていないので、衝動性が収まっているように感じます。

【追記:2月26日に個人面談があり先生とお話してきましたが、やっぱり3学期は一度も机を倒すことはなかったようです。面談の翌日の連絡帳にも「昨日今日ととてもご機嫌で穏やかに過ごしています」と書いてあり、家でもとてもやさしい表情をしています。】

また、抜毛症も改善して2か月でハゲがすっかり見えなくなりました。これは確実に目に見える効果です。抜毛症は見ている親も辛くて「せっかく生えてきていたのになんで抜くの?」と悲しい気持ちになって責めてしまいがちですが、それを言わなくなったので家庭がさらに平和になっているように思います。

最近は家で私が息子を怒ることはほとんどなくて、息子は私がやり始める前に自主的に洗濯物をハンガーに吊るして干しに行ってくれたり、私がお皿を洗っているのをずっと横で見て学んでくれている本当に優しい息子です。

穏やかな表情でいることが多く、「ママは?」「すき♡」とやり取りしてくれる可愛い息子です。

子どもの脳はまだ発達段階にあるので、怒りや感情をコントロールする前頭葉や思考力を司る左脳などの脳の機能や自律神経系、ホルモン分泌は1つ1つの経験を経て成長していけると思っています。

それを信じて、生活リズムを整えたり、食事に気遣ったりサプリで補ったり、本人の自己肯定感が育まれる声掛けをしたりして見守りたいと思います。

読んでくださり有難うございました。

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