知的障害の息子が学校から精神薬を勧められたけど飲ませない母の話【抑漢散】

最近はしばらくブログ更新をしていませんでしたが、今年2024年4月下旬から1か月経ったら様子を綴ろうと思っていたことがあります。

授業中に立ち歩くと学校の先生から精神薬の服薬を勧められる

4月に入り知的障害のある息子は特別支援学校中等部2年生に進級しました。そして4月下旬に入った頃、個人面談がありました。すると新しく担任になった先生からこのように言われました。

「〇〇くんは授業中に立ち歩いたりしていまいます。一緒に病院に行って精神科の先生に説明するので、しっかりリスパダール等の精神薬を服薬させてください。」

私は「えっ?」と思いました。学校にそこまでの強制力があるのでしょうか?

私はびっくしりたのですが、個人面談が終わった後その日のうちにかかりつけの児童発達の専門でもある小児科の先生に相談して、取り急ぎ漢方「抑肝散」を一か月分処方してもらいました。

そして、学校の先生には「漢方を一か月分処方してもらったので、とりあえず抑肝散で様子を見てください」と連絡帳に書きました。

そのことを同じ学校の中等部1年生のお友達のお母さんに話すと、翌日の個人面談で

「〇〇くんは体重が増えたのでお薬を増量してもらってください」と言われたそうです。

みどり
学校の先生は「体重が増えたから薬を増量してください」とおっしゃったのですが、医師によれば精神薬は脳に作用するものだから体重が増えたから増量させるようなものではないそうです。
みどり
「抑肝散で様子を見たい」と連絡帳に書いた翌日、先生からは「漢方で様子を見ていきましょう。無理して飲んでいただくものではありませんのでご安心ください。昨日、今日とも機嫌よく、キラキラの笑顔で過ごしていました」とお返事をいただきました。

医師や薬剤師さんに相談したら「まだ薬は要らない」と言われる

息子は家では大体穏やかに過ごしています。毎晩私の代わりに洗濯物を自分から干してくれたりお皿を片付けたり弟のお世話をしてくれる、優しい息子です。

みどり
息子の写真を載せているので、よろしければInstagramをご覧ください。

特別支援学校と言っても息子のように小学部からずっと特別支援学校にいる子もいれば、中等部から支援級から支援学校に移ってきた子もいます。だから、同じ授業時間を同じ空間で過ごすには学級運営が難しいことがあるのは分かります。でもそれに合わせるために息子が薬を飲んで大人しくならなければならないのでしょうか?

精神薬には副作用があるし、一度飲み始めれば体がそれに適応してしまってサーカディアンリズムも自分でコントロールできなくなるので、減薬したり服薬を止めるのが難しくなることは容易に想像できます。

家の中で暴れまくって壁に穴が開いたり、他害があったり、夜全く寝ないというような症状でもないので、精神科の医師も薬剤師さんも副作用のある精神薬を飲ませることについては慎重になるべきだとおっしゃっていたし、普段お世話になっている放課後等デイサービスの職員さんも「薬を飲ませるほどの状況はない」とおっしゃっていました。

リスパダールやエブリファイ、漢方「抑肝散」の作用の仕方

リスパダールはどんなお薬?

学校の先生が息子に飲ませたい「リスパダール」はどんなお薬なのか調べました。

すると元々は統合失調症のお薬でドーパミンとセロトニンという2つの神経伝達物質の受容体を遮断することによってドーパミンとセロトニンを抑制するようです。

ドーパミンは朝起きる力になる神経伝達物質です。そしてセロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれていて幸せを感じる神経伝達物質です。また、セロトニンは眠りを促します。その2つの神経伝達物質を遮断すれば理論的にお人形のように大人しくなれますが、睡眠リズムが崩れてしまったり、「お手伝いをしよう」というような自主的な意欲も薄くなってしまうことが危惧されます。

ちなみに「リスパダール」の副作用は、

体重増加、食欲亢進、めまい、アカシジア(じっとしていられない)、不眠、体が震える、便秘、落ち着きがなくなる、眠気、よだれがでる、不安、倦怠感、筋肉のこわばりです。

エブリファイはどんなお薬?

お友達のお子さんが「体重が増えたから増量しませんか?」と言われたお薬「エブリファイ」についても調べました。

ちなみに、そのお子さんは拘りが強く、それを制止した時に壁に穴を開けてしまってお母さんが”お手上げ”という状況になり、それで精神薬を飲ませ始めたそうです。その子は初め「リスパダール」を処方されて飲ませ始めたのですが、やっぱり体がダルくなってしまうせいか、本人が「いや!」と言って飲まなくなってしまったので、「エブリファイ」に切り替えてもらったそうです。

「エブリファイ」はドーパミンの量を調整してくれるお薬で、過剰な時にはその働きを抑え、不足している時にはその働きを補ってくれる効能があるようです。

薬効がドーパミンを抑制せずドーパミンの量の調整をする点や、幸せホルモン「セロトニン」には影響を及ぼさない点について、理論的には私は納得できました。ただ、飲み始めるとそのドーパミンの量の調整を薬が行うことになるので、やめるのは難しくなることが想像できます。

漢方「抑肝散」はどんなお薬?

そして最後に、かかりつけの児童発達精神科も診られる小児科の先生に息子に処方してもらった漢方「抑肝散」について調べました。

「抑肝散」は幸せホルモン「セロトニン」を増やし、神経の昂りを抑えます。

漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。

「抑肝散」は腹直筋など筋肉の緊張をゆるめる働きをします「柴胡」、脳循環をよくする「釣藤鈎」、体内の水分循環を改善する「蒼朮」と気分を落ち着けたり、動悸をしずめる「茯苓」、血行をよくして貧血症状を治す「当帰」や緩和作用の「甘草」などの生薬が含まれています。

私はもう15年以上「婦宝当帰膠」という漢方を毎朝飲んでいます。漢方は副作用が無くて止めても離脱症状が出にくいです。体全体に作用して体質を改善していくので効果が緩やかでも確実に健康になっていく実感があります。

みどり
みどり
ついでに、幸せホルモン「セロトニン」はイライラを抑制します。「セロトニン」は必須アミノ酸の「トリプトファン」が材料になって脳内で生成されています。そのため、「トリプトファン」サプリも飲ませてみました。

「抑肝散」を一か月飲んだ息子の様子

4月下旬の個人面談の日から1か月「抑肝散」を朝食前と夕食前の1日2回、息子に飲ませてみました。その様子について母の視点で記します。

まず、明らかにイライラが減りました。前の記事『知的障害児の思春期イライラと抜毛症、カルシウムで改善が見られている。』で4月に進級する前に家でもイライラしている様子が見られて、カルシウムを飲ませているという内容を記しました。カルシウムでもイライラする様子が減ったように思ったのですが、4月に進級してクラスや担任の先生が変わったことで学校で落ち着かない日が増えたようでした。

それで「抑肝散」を飲ませ始めたのですが、例えば私が何か拘りを止めるように等注意をした時に、前なら「キーッ」となっておもちゃを噛んだりして自分のイライラをコントロールしている様子が見られたですが、「抑肝散」を飲ませ始めてからは注意をしても全くイライラせずに受け入れてくれるようになりました。

家ではとても穏やかに過ごしています。学校の連絡帳を1か月間毎日チェックしたところ、「本日も穏やかに過ごせました」という日が続いていました。

学校での生活については先生の指導の仕方や目標の設定も息子の態度に影響すると思います。子どもを守るため、学校の先生とは上手く付き合っていきます。でも、学校の先生は1年間しか息子を見てくださいません。私は自分の手で息子を守れるその時まで息子を見守り続ける覚悟があります。だから、理論的に納得できるまでは精神薬を飲ませられません。

子どもへの精神薬投与についての書籍を読んだ感想

私はとりあえず2冊、子どもへの精神薬投与についての書籍を読んでみました。

それによると、子どもへの精神薬投与についての治験が無いそうです。また、成人に「リスパダール」を20年間投与した場合、突然死リスクが増加し平均寿命が短くなります。2009年に発表されたフィンランドの研究によれば、6万7,000人という膨大な数の患者を11年間追跡調査したところ、リスパダールを飲んでいる人と飲んでいない一般の人との20歳時点における平均余命は2006年の段階で飲んでいない人が59.9年生きられるのに対して、服用者は37.4年で、その差22.5年という大きな開きがあったそうです。

また、もともと統合失調症のお薬だった「リスパダール」などを治験もないのに子どもの「発達障害」にも適用を拡大している状況の裏には製薬会社の存在が影響しています。薬の開発には多額の研究開発費と時間がかかります。そして特許を取って薬を開発した会社が独占的に販売しても、特許が切れてしまえばジェネリック医薬品として他社も販売可能となり、会社の売り上げが激減します。それを補うために「適応症の拡大」が行われます。

日本の発達障害児への投薬に対する国連の勧告

国連の児童の権利委員会(UNHCHR)には2010年、2019年に日本の発達障害児への投薬に対して警鐘を鳴らして警告を出しています。

「(日本では)ADHDが主として薬物によって治療されるべき生理的障害と見なされていること、および、社会的決定要因が正当に考慮されていないことを”懸念”している」
「(国連の)締約国が(日本の)ADHDの診断数の推移を監視するとともに、この分野における研究が製薬産業とは独立したかたちで実施されることを確保するよう勧告する」

まとめ

息子は中学生になって第二次性徴をしているし、身長も高くなってきてお兄さんになりつつあります。だからこそお手伝いをしてくれる優しいお兄さんになりつつあるし、多感で学校の集団行動に適応するのが難しくなったりもしています。

でも、それがいずれ落ち着いていくとすれば、生涯に渡って飲み続けなければならないお薬を今本当に始めなければならないのか考える必要があると思います。もちろん、日々の平穏な生活が維持出来ない状況があるのであれば服薬した方が良いかもしれませんが、「常用するのではなくて頓服するという服薬の仕方もあるよね」と医師や薬剤師さん、放課後等デイサービスの職員さんからも言われました。

学校から服薬を勧められるのは母としてとてもストレスでした。

「今日は学校で穏やかに過ごせたのか」「今日は学校で穏やかに過ごせたのか」と毎日考えなくてはなりませんでした。そうでなければ、リスパダールを服薬させないといけないのでしょうか?

知的障害児の場合そこに本人の同意が得られない場合があります。子どもにも人権があります。

この記事を検索して偶然見つけてくださった方はどうされますか?

読んでくださり有難うございました。

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