障害児の我が子が運動会で1人でゴール出来た時までの成長過程について

今回は、自閉症と知的障害のある我が子の幼稚園と特別支援学校での運動会の様子、成長の様子を綴らせていただきたいと思います。

障害のある我が子の幼稚園の頃

親もドキドキ、保育参観に慣れるまで

保育参観、初めは居心地が悪かったです

保育参観で我が子が過ごす様子を見て、初めのころは周りの子ども達の様子と比べてしまって、我が子がお友達と同じように出来ないことを目の当たりにして少しショックを受けてしまったのを覚えています。

また、私自身も「障害児の親だから」と壁を作ってしまって、なかなか積極的に他のお母さま方と話すことが出来ず、自分は独りぼっちのような気持ちになってしまったりもしました。

子どもを温かく見守ろう!と気持ちが変わりました

保育参観は親の私も緊張しましたが、子どもの様子を見ているうちに、子どもも毎日慣れない集団の中で緊張しながら頑張っているということに気づきました。

自分自身も子どもの頃、集団の中で自分の居場所を作っていけるのか、集団についていけるのかを不安に感じながら過ごしていたことを思い出し、子どもにとって初めての集団生活は大変なんだと深く認識しました。

我が子は集団生活を頑張ってくれているんだ!と思うようになって、私は子どもをとにかく温かい表情で見守ってあげよう、帰ったら沢山褒めてあげようと決めました。そう決めて、温かく見守り応援しながら保育参観に参加するようになって、我が子と他の子ども達と比べなくなりました

初めの頃は独りぼっちで子育てをしていると感じたこともありましたが、次第にそうでは無くなりました。親切なお母さま方が沢山いてくださっていました。気さくに声を掛けてくださったり、我が子の様子を一緒に見守ってくださるお母さま方も沢山いてくださいました。私も園庭開放の日などは我が子と一緒に他のお友達と一緒に遊び、他のお友達の成長を喜べるようになりました。

幼稚園の運動会での様子

天真爛漫な我が子

幼稚園の運動会では、とにかく愚図らないで機嫌よく過ごせるように見守っていました。我が子はその頃、自発的な言葉は出ておらずあまり指示が通りませんでした。

かけっこは介助の先生と一緒に手をつないでゴールしました。そして、お遊戯は時には嬉しそうにリボンを持ってジャンプしたりしていました。他のお友達のように決まった振付で踊ることは出来ていなかったのですが、少し離れた場所で嬉しそうにリボンを持ってはしゃいでいました。

当時の幼稚園の先生は我が子のことを「気持ちが穏やかで、表情が明るいお子さんです」と書いてくださっているので、幼稚園の環境には慣れて過ごせていたのかなと思います。しかし、他のお友達を意識して遊ぶということはあまり出来ず、砂場で砂の感触遊びをしたり、ブロックを並べたり、いつもマイペースに遊んでいました。

特別支援学校に入学してからの運動会

小学部低学年(1〜2年生)の頃の運動会の様子

特別支援学校に入学してしばらくした頃、運動会がありました。私が驚いたのは、我が子が他のお友達と一緒に行動することを意識できるようになっていたことです。

かけっこの時には、スタートの合図の後、ゆっくりと歩き始め、無事にゴールまで1人で歩くことが出来ました。そして、障害物リレーでは自分でボールを持って行って籠にボールを入れたり、ネットをくぐったりして、一人でスタートの場所まで戻ることが出来ました。ニコニコしながらやっていたのを覚えています。

運動会の日まで、先生方が毎日学校で少しずつ運動会の練習を積み重ねてくださったのだと思います。他のお友達もみんな一人でゴールすることが出来ていて、素晴らしいと思いました。

小学部中学年(3〜4年生)の頃の運動会の様子

中学年になると、さらに成長していました

かけっこでは、自分でスタート位置につきました。そして、名前を呼ばれると「はい」と言って手を挙げました。自分のことをしっかり認識し、周囲の人の呼びかけに応答できるようになっていました。
そして、「位置について よーい、ピッ(笛)」と合図の笛が鳴ると、自分でスタートして、ゴールまでとてもしっかりしたフォームで走りきることが出来ました。

そして学年でのお遊戯でも、お友達と一緒に紐を持って輪になって表現することが出来ました。

運動会での様子を見て、我が子は我が子のペースで成長して、色々なことを理解し、出来るようになっていることが実感できました

特別支援学校の運動会

余談ですが、我が子が通っている特別支援学校の運動会はとても温かいです。我が子は知的障害のある子どもの特別支援学校に通っているので、子ども達はみんな自力で歩くことは出来るのですが、肢体不自由もあって歩くのに時間がかかるお子さんや、体の弱いお子さんも通っています。

かけっこの時に歩行に障害があるお子さんがスタートすると、見ている人たち全員が思わずその子を応援します。他のお友達がゴールした後も、最後まで1人で一生懸命にゴールを目指しているその子をみんなが応援します。

私もいつも胸がいっぱいになります。

まとめ

我が子のこれまでの運動会の様子を振り返ってみました。

思い返せば、我が子はいつもゆっくりと成長してきました。首すわりも1か月遅れ、歩き始めたのも1歳6か月からだったので、早い子に比べたら半年遅れていました。我が子は歩けるようになるのかととても心配しましたが、その分、初めて1人で歩いた時の感激や喜びは人一倍大きかったと思います。

運動会で初めて1人でゴールまで走りきった時のこと、大きく腕を振り軽やかに走っていた姿、その姿を見た時の嬉しさを私は忘れることはないでしょう。

障害は個人差があり、障害のある子ども達がどんな風に成長していくのかは未知数なのですが、それぞれのペースを見守りながら、保護者みんなで子どもの成長を応援できたら素敵だなと思います。

健常児も同じですね。社会全体で子どもの成長を見守り、応援できるような社会になると良いですね。

読んでくださり有難うございました。

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