知的障害のある我が子のお手伝い事情について

特別支援学校小学部の高学年になる我が子は自閉スペクトラム症、知的重度と診断されています。言葉の発達は「おかわりください」「開けてください」「みかんください」などの簡単な言葉や、名前を聞くと答えたり、50音をおうむ返しする(聞き取りづらいけれど)くらいの状態なのですが、最近お手伝いを積極的にしてくれるようになりました。今回は我が子のお手伝い事情について綴らせていただきます。

我が子のお手伝い事情

幼児の頃

幼児の頃は全くお手伝いは出来ませんでした。言葉をかけても無反応で、耳が聞こえているのかと私は心配したりもしました。お散歩に行っても自分の行きたい方に行ってしまうので、私はいつも追いかけていました。

昔から指先は器用で、パズルなどや細かい作業が大好きでした。ずーっと1人でレゴを積んだりパズルをしたり、型はめをしたり、そういうことをよく集中してやっていました。

特別支援学校小学部低学年(1〜2年生)の頃

言葉に反応してくれるようになりました

特別支援学校に入学した頃から、こちらからの問いかけに対して反応してくれるようになってきました。呼べば振り向いてくれるようになり、「トイレに行ってきて」と声をかけるとトイレに行ってくれるようになって来ました。私が言っていることを理解してくれているなと感じることが増えていきました

学校での洗濯ばさみの練習(指先の機能訓練、生活動作の獲得に向けて)

学校では紙皿などに洗濯ばさみを挟む練習を個別課題でやっていました。洗濯ばさみが上手に使えるようになると、洗濯ばさみでタオルを干す練習をしていました。

洗濯ばさみでタオルが干せるようになると、本人は嬉しそうに学校でも家でも何度も練習したがるようになりました。きっと上手くできると先生が上手に褒めてくださったのだと思います。

なんとなくですが、「自分も家庭の中で役割を持ちたい」と本人が思っていたように感じます。

保育の勉強の中で、エリクソンの発達段階というものを学びました。3歳〜6歳の頃は自発性を獲得する段階で、2歳児以降の多くの子どもが「なんでも自分でやりたい!」と主張します

障害があって発達がゆっくりでも、その段階になると「自分でやりたい!」と思うようになるのかなと思います。失敗してしまうと悔しそうに自分の頭を叩いたりしているので(可哀そう・・・)、我が子はエリクソンの発達段階をゆっくりと登っているのだなと感じます。

特別支援学校小学部中学年(3〜4年)の頃

言葉の理解がますます進んできました

中学年になってくると、言葉の理解がますます良くなって来ました。構音機能には問題があって50音が上手く発音できなかったり、物の名前の認識が曖昧でブドウの絵カードを見せても「みかん」と言ってしまったりするので、本人は言葉を発することに自信が持てないせいか自分で言葉を発することは少ないのですが、日々の簡単な指示はすぐに通るようになって来ました

4年生からお手伝いがしたい!という積極性や社会性が見られるようになりました

4年生の個人面談で先生から褒めていただいて驚いたのですが、我が子は毎日先生のところにクラスのゴミ箱を持って行って、「捨てに行ってよいか?」というような様子で見せるようになったそうです。先生が「いいよ」と答えると、我が子は3階の教室から1階のゴミ捨て場に1人で捨てに行って、そして3階の教室まで戻ってくるようになったそうです。

幼児の頃は私はずっと追いかけていてました。小学部低学年の頃は教室からフラフラ〜と出て行ってしまっていました。その我が子が中学年になり、自分の教室に1人で戻って来られるようになったこと、そして、積極的にお手伝いをしたいと思うようになったことに本当に驚きました。

家でもお手伝いをしてくれるようになってきました

  • 洗濯ものを干す
    洗濯ものを干すときに「手伝って」と声をかけると、ハンガーに服をかけるのを手伝ってくれるようになりました。続けているうちに、段々とスピードも速く、丁寧にやってくれるようになりました。
  • お箸を並べる
    ご飯の準備をしている時に「お箸を並べて、みんなの分を並べてね」と声をかけると、すぐにみんなの分のお箸を引き出しから出して並べてくれるようになりました。
  • 下の子のお世話をする
    私が声をかけなくても、エレベーターから降りる時に下の子に出るように促したり、お風呂の時に下の子の服を脱がせてあげたり、お世話をしてくれるようになりました。
  • 本やおもちゃを片付ける
    本やおもちゃの片付けは自主的にはやってくれないのですが、「お片付けしてね」と声をかけるとおもちゃを片付けるようになってきました。自分で遊んだおもちゃを遊び終えた後にすぐにしまうことが出来ないので、今はそれが課題です。
  • おかわりを自分でお皿に入れる
    我が子は汁物が好きなので「おかわりください」と言ってよくおかわりをします。「自分で入れていいよ」というと自分でお玉を使ってお椀におかわりを入れます。
  • 旅行の際に荷物を持ってくれる
    昔は旅行に行く際は親が子どもの荷物を全部持っていましたが、最近は自分でリュックを背負って持ってくれるようになりました。体も心もしっかりしてきたなと思います。

特別支援学校小学部高学年(5〜6年)

最近は、学校でお掃除の練習をさせていただいています。腰を落として雑巾がけをしたり、ほうきでゴミを集める練習をしているようです。

学校の活動は、将来の社会生活に必要となる能力を獲得できるように、幅広い面から少しづつ訓練して育ててくださっていると感じます

日々、お友達と手をつないで歩く歩行訓練で体力や社会性を養い、個別課題をしながら集中力ややり抜く力を養い、ルールゲームをしながらルールを覚えて取り組むことを学んだり、高学年になってくるとお掃除の練習をしたり。その時に本人が出来ることを見極めながら、スモールステップで根気強く指導してくださっています。

まとめ

我が子は言葉は相変わらずまだしっかりはしていません。悲しい時や思い通りにならない時は泣いたり、態度で気持ちを表現します。

しかし、言葉の意味はよく分かっているし、周りの状況をとてもよく見るようになっています。学校でもお友達が仲良く遊んでいるとニコニコ見ていて、お友達が泣いたりしていると一緒に泣いてしまったりするそうです。本当に優しい子だなと感心します。

自分で言葉を使って気持ちを伝えられないのはとても不便でもどかしいと思います。時々イライラしておもちゃを噛んだりしています。

そんな我が子ですが、人の役に立ちたいと思っている感じがします。洗濯ものを干してくれたり、お箸を並べてくれたりした時に「ありがとう、本当にママは嬉しい!すごく助かっているよ」と声をかけるととても満足そうです。どんな人でも褒められたい、役に立ちたいと思っているのだと改めて思いました。

言葉だけでなく、身辺自立などまだまだいっぱい課題がありますが、色々な経験をさせてあげたり、本人の意欲や満足感や達成感などを褒めて引き出しながら、本人の成長を見守っていきたいと思っています。

読んでくださり有難うございました。

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