我が子は自閉スペクトラム症で、知的障害があります。その我が子は幼児の頃からトランポリンが大好きです。トランポリンはとても良い運動になるし、マンション暮らしの我が家には無くてはならない物となっているので、そのことについて綴らせていただきます。
マンションの下の階の方から苦情が来ました
我が子は幼稚園の頃、癇癪を起こした時に「ドンッ!」とその場でジャンプすることがありました。我が家は賃貸マンションに住んでいるので、その度に私はヒヤヒヤしながら「家の中でジャンプはしないで」とお願いしていました。
ある休日、ピンポーンとインターホンが鳴りました。出てみると優しそうな方だったのですが、「振動音がするので静かにしてください。」と下の階に住んでいらっしゃる方から苦情を言われてしまいました。そう簡単に引っ越しは出来ないので、菓子折りを持って謝罪に行き、そしてすぐに対策を始めました。
騒音対策にトランポリンとプレイマットを購入
我が家はジョイントマットを廊下に敷いていました。そして、リビングには厚手のふかふか下敷きラグを一枚敷いて、その上に洗える薄いラグを重ねて敷いていました。
騒音の苦情を言われてしまってからは、そのふかふか下敷きラグをもう一枚追加して2枚敷き、その上に洗えるラグを敷きました。
さらに、我が子がいつでも体力を発散出来るようにリビングにトランポリンを置いて、トランポリンの前には振動防止のために分厚いプレイマットを置きました。
我が子は幼稚園でも療育でもトランポリンが大好きだったので、家の中でも喜んでトランポリンを跳ぶようになりました。また、我が子が癇癪を起した時には「このプレイマットの上でジャンプしてね」と何度か誘導するうちに、わざわざ自分でプレイマットに上に行って若干気を遣いながらジャンプをするようになりました。我が子は、下の階の方から苦情が来て私が困っていることを分かってくれたようでした。
特別支援学校に入学した頃からは癇癪をあまり起こさなくなりました。怒りに任せて家の中でジャンプすることも無くなりました。何度か管理会社に苦情が来ていないか確認しに行きましたが、その後苦情は入っていないと教えていただいて安堵しました。
トランポリンとプレイマットは療育にもなっています
騒音対策で買ったトランポリンとプレイマットですが、我が子はそれ以来ずっとお気に入りで毎日遊んでいます。
トランポリンは多動を抑える効果もある!
トランポリンは療育施設にも置いてあることが多いのですが、やっぱり全身運動になるので体幹も鍛えられ、子どもの発達にとても良いと思います。
特別支援学校では毎日、朝一番に広い教室や体育館で走ってから、国語算数の個別課題など座って行う授業をしています。多動傾向がある子どもの場合、体を充分に動かした後は落ち着いて座って机に向かえることが多いそうです。
我が子は家の中でやることがないと、トランポリンを楽しそうに跳んでいます。雨で外に出て体が動かせない日にはストレスがたまりやすいので、トランポリンはとても重宝しています。
トランポリン遊びで言葉も増えるかも!
前に言語の発達についての記事を書かせていただきましたが、言葉の脳を育てるには体づくりがとても大切です。
トランポリン運動をすることで、足の裏から刺激が沢山入り、タイミングよく体を曲げたり伸ばしたりすることで脳の運動野も活性化し、視覚器官や三半規管も高められるので、体全体に良い効果が期待できそうです。
プレイマットは形を変えて遊べて楽しい
我が子はプレイマットもとても気に入っています。プレイマットをトンネルのようにしてくぐって遊んだり、四角い筒状の形にしてその中にぬいぐるみを持ち込んで電車ごっこをしたりして遊んでいます。
また、プレイマットは座りやすいので、ブロック遊びをしたり絵カードを読む時に私と子どもが一緒に座ったりして使っています。同じプレイマットが昨年働いていた幼稚園にも置いてありました。子ども達はプレイマットの上に座っておままごとをしたり、みんなとても気に入っていました。
(追記)さらに消音のジャンピングボードに買い替え
これまで我が子が毎日飛んできたトランポリンですが、毎日力いっぱい跳ぶので、トランポリンの金属製のバネが破損してしまいました。学童期になって我が子は背が高くなり、屋内で思いっきりジャンプすると危なくなってきたので、別のタイプの「ジャンピングボード」に買い換えました。
ジャンピングボードに買い替え
2代目のトランポリンのバネが破損して危ないので、「ジャンピングボード」に買い換えてみました。「ジャンピングボード」はトランポリンに比べると跳ねる力が弱く、力が吸収されるので、我が子は思いっきり高く跳ぶことは出来ません。しかし、フワフワと飛び上がる感覚が楽しいようで、今までと同じような頻度で跳んで遊んでいます。
以前トランポリンを置いていた時には階下に振動が伝わらないように対策をしていましたが、我が子が跳ぶと家の中に「バンバン」と音が響いていました。しかし、「ジャンピングボード」で跳ぶと「プシュプシュ」と静かに空気の抜ける音がするだけなので、静かに遊んでくれるようになりました。
まとめ
我が子が幼児の頃は時々癇癪を起していたので、トランポリンとプレイマットを置いたことで、上手く我が子のエネルギー発散することが出来てとても良かったです。トランポリンとプレイマットを置き、階下への騒音(振動音)対策をするようになってからは、我が家は階下から苦情を受けていません。
プレイマットは便利で、親が泊まりに来た時にお布団の下に敷いて使ったりもしていて、とても重宝しています。多用途に使えて、とてもお勧めです。
学童期になってからは癇癪は起こさなくなりましたが、我が子や相変わらずトランポリンが好きです。トランポリン運動は運動能力や空間認知能力、動体視力などが養われるのでとても良いです。
背が高くなり、跳ぶ力が強くなってからは「ジャンピングボード」に買い換えてみました。「ジャンピングボード」はとても静かで、振動もトランポリンより少ないので、体が大きくなって来たお子さんの屋内遊びには「ジャンピングボード」がお勧めです。
読んでくださり有難うございました。