この1カ月半ほど、「乳がんになったかもしれない…」と心配して過ごしていました。
針生検をして、大きな病院で特別な染色をしていただいて病理診断していただいた結果、良性でした。
今回の記事ではこの1カ月半を振り返ってみたいと思います。
私の胸に昔からあったしこり
私の左胸の内側の下の方に20代の頃からしこりがありました。当時はコロコロと動く丸い形のしこりでした。
25歳の時、初めて乳がん検診を受けました。その時はマンモと超音波の検査をしましたが、しこりが何なのか分からなかったので、細胞診をしました。
30代前半、授乳中に乳製品を食べると大きくなるしこり
私は30歳、32歳で出産し、34歳まで授乳をしていました。
授乳をしていた頃、乳製品を食べると胸のしこりが固く大きくなったり、乳腺炎になったりを繰り返していました。
チーズやクリームを食べると特に胸がカチコチになり、頻繁に乳腺炎になりました。
出産した病院での母親学級の栄養指導で「乳製品は1日に1つにしてください。白い食べ物は体を冷やします」と教わったので、その頃から朝から牛乳を飲むのをやめて豆乳を飲むようにしていました。それでも、チーズやクリームが大好きなので、嗜好品として時々食べていました。
35歳から38歳まで毎年受けてきた乳がん検診
35歳の時にマンモの検査を受け、それ以降は触診と超音波の検査を毎年受けて来ました。左胸には20代の頃と変わらない位置にコロコロとしたしこりがありましたが、検査の際には「このしこりは25歳の時に細胞診してもらった結果、乳腺線維腺腫でした」と先生に伝えていたので、再検査にならず、「異常なし」の結果を受けていました。
38歳の時の検診で、「まだ30代なので検査は2年に1回くらいで大丈夫だよ」と言われたので、「次は40歳で乳がん検診を受けよう」と決めました。
40歳、コロナ禍もあったので後回しにした乳がん検診
40歳になり、住んでいる自治体から乳がん検診の案内が送られてきました。
しかし、2021年はコロナ禍でした。また、私自身が3月末で退職して健康保険の変更の手続きがあったり、介護福祉士実務者研修を受けたり、転職したりと色々バタバタしていたので、乳がん検診を後回しにしてしまいました。
2022年に入ってすぐ、私は41歳のお誕生日を迎えました。そして、頭の片隅でいつも「受けなくちゃ受けなくちゃ」と思ってきた乳がん検診の予約をやっとしました。
2022年2月12日、2年4カ月ぶりに乳がん検診を受ける
2月12日、40代になって初めての乳がん検診を乳腺外科専門のクリニックで受けました。
初診だったので、これまでの検査歴を先生に話しました。
「左胸にあるしこりは昔、乳腺線維腺腫という良性のものでした」ということも伝えました。
そして、マンモと超音波検査を受けました。
検査を受けた後、先生からは「左胸にしこりがあるね。このしこりには血管が通っているから、これは悪性のものかもしれない。」と言われました。
私は予想外に悪性を指摘され、動揺しました。昔、細胞診した時の不安と恐怖を思い出し、「これは多分良性のものなので、また3か月後に受診します」と言って、その日は家に帰りました。
帰ってから、先生から指摘したしこりを触ってみました。
「そういえば、若い頃はもっと丸くてコロコロしていたけれど、なんとなく平べったくなって、大きくなったなぁ。動きもなんとなく鈍くなって、昔とは様子が違うな」と思い、「乳がんかもしれない…」と不安になりました。
2日後、再度乳腺外科のクリニックに行き、針生検をしてもらう
不安になった私は「3か月も待っていたら良くない!」と思い直し、2日後の週末明けの月曜日に同じ乳腺外科専門クリニックに再度行きました。
そして、「やっぱりすぐに細胞診をしてください!」とお願いしました。
先生も「やっておく方がいいと思うよ。今回は針生検をするからね」と言って、針生検をしてくださいました。
針生検の結果を聞きに行くと、大きな病院を紹介される
針生検から1週間後、クリニックに結果を聞きに行きました。
すると、「HE上では乳腺症の可能性の方がDCIS(ごく早期非浸潤性乳がん)の可能性より高い」と言われました。
先生は、私の超音波検査の画像を見ながら「しこりに血管が通っているのが気になる。形も気になる…まだ乳がんの可能性が否定できない。これはしっかり調べておいた方がいいよ。針生検の結果を特殊染色して診断を確定させた方がいい。大学病院に行ったとしても、経過観察になるかもしれないから、日本で一番乳がんの手術をしていて、確定診断できる先生を紹介するから、すぐにここを受診してください」とおっしゃって、国立国際医療研究センターに紹介状を書いてくださいました。
国立国際医療研究センター受診まで3週間、食生活の改善
乳がんかもしれない…と不安がぬぐえなかったので、乳がんのことを沢山調べました。
糖質制限で癌細胞を兵糧攻めにする
今では、がん細胞は正常細胞の3~8倍ものブドウ糖を取り込まなければ、生命活動を維持できないことも分かっています。
『がん細胞を兵糧攻め!「究極糖質制限」の威力』(東洋経済ONLINE)より引用
大豆製品を積極的に食べる
「大豆製品を沢山食べる方が乳がんになりにくい」という研究結果の記事を読みました。私が乳がんの心配をしていた2月、近所のオーケーストアでは売れ残った節分の豆の安売りをしていたので、節分の炒り豆を大量購入して、おやつには炒り豆を食べることにしました。
乳製品を摂るのをやめた
乳製品を摂ると乳がんのリスクが上がるということが書いてある本もあります。真偽は分かりませんが、私は授乳中に乳製品を摂るといつも乳腺が詰まっていました。
今回、クリニックでマンモと超音波検査を受けた日の朝、チーズケーキを食べていました。その2日後に超音波検査下で針生検をした時には2日前よりもしこりが小さくなっていて、先生も「思ったより小さいよ!」と言っていました。
私はチーズもクリームもバターも大好きでした。授乳が終わってからは普通に食べてきました。しかし、乳がんの疑いの不安から、乳製品を食べるのを一切やめることにしました。
大好きなセルロース不使用の四つ葉のチーズ、封印しました。カレーを作る時にも「バターチキンカレー♡」と言って入れてきたバターでしたが、入れるのを止めてオリーブオイルだけ使うことにしました。もちろん、チーズケーキも買うのもやめました。
3月14日、国際医療研究センターを受診
ようやく国際医療研究センターの受診の日がやってきました。クリニックで受けた針生検の細胞とマンモと超音波検査の画像データが記録されたディスクなどが入った紹介状を提出し、受診しました。
国際医療研究センターでも再度マンモと超音波検査を受けました。
結果を見た先生も「5分5分で乳がん。乳腺症とも乳がんともこの画像では判断できない。針生検の細胞を特殊染色して診断するから、また2週間後に結果を聞きにきてください」と言いました。
また、先生は「2週間後に結果を聞きにくるまでにMRIを受けた方がいいかもしれない。造影剤を使ってMRIを受けたら、癌細胞かどうかの診断を確定させる材料になるから」と言いました。先生は汗をかいていて、焦っている様子だったので、私もとても緊張しました。
しかし、「MRIは特殊染色をした結果、乳がんと診断された場合には受けたい」と私は思ったので、「乳がんと診断された場合にはMRIの検査を受けるのでは遅いですか?」と伺いました。先生は「MRIは針生検の結果が分かった後でも遅くない」と言ってくださったので、針生検の特殊染色の結果が乳がんだったらMRIを受けることにしました。
針生検の細胞を特殊染色した結果、良性でした!
2月14日のバレンタインデーに針生検をしてからもう1カ月半以上経ち、3月も終わろうとしていました。
3月29日、国際医療研究センターに結果を聞きにいきました。すると、
「画像上ではこんな形をしているけど、こういう形のものもあるよ。でも全く悪いものじゃなかったから大丈夫。乳腺症。全く心配要らない。乳製品も別に食べていいよ。問題ない。」
と先生は診断してくださいました。乳がんではなく良性の乳腺症だったので、本当に良かったです。
まとめ
2月はずっと後回しにしてきた体の気になっていたところを全部検査してきました。
私は以前から健康診断を受ける度に「甲状腺が少し腫れているね」と言われてきました。それについても甲状腺専門のクリニックに行って、超音波検査と血液検査を受けてきました。触診と超音波検査では「甲状腺が肥大している」という結果でしたが、血液検査の結果、甲状腺ホルモンの値が正常値で何も問題ありませんでした。女性に多いバセドウ病の心配もしてましたが、甲状腺に異常が無くて安心しました。
乳がん検診も甲状腺の検査も、受診している時はとてもとても不安でした。
しかし、しっかり検査を受けて本当に良かったです。
特に乳がんは放っておくとリンパから全身に転移してしまうので、早期発見・早期治療が重要です。
今後は半年から年1回、必要に応じて定期的に乳腺専門の病院やクリニックで検査を受けようと思います。
「乳がんかもしれない…」という不安があった時、その不安は一日中頭を離れませんでした。乳がんのリスクを減らせるように、今後も健康を意識した食生活を続けていこうと思います。
読んでくださり有難うございました。