今年、我が子は花粉症を発症しました。鼻水と咳、そして肌に痒みが出て辛そうでした。そこで、『花粉症は一日で治る!』という本を見つけて読み、内容を実践してみました。今回はそれについて記事にさせていただきます。
書籍『花粉症は一日で治る!』について
『花粉症は一日で治る!』は東京大学名誉教授で微生物学博士の小柳津広志さんが描かれた本です。
著書の小柳津広志さんは微生物分類学と微生物生態学の分野で世界で知られる存在で、2016年、東京大学を定年の2年前に早期退職し、得意な料理を活かそうと考えて、高齢者のための減塩レストランを開店されました。
そのレストランで、腸内フローラを整える料理を提供したところ、お客さんのほとんどの方の花粉症や気管支喘息の症状が出なくなりました。その口コミで、レストランの利用者が増え、数千人になったそうです。
また、レストランのお客さんから、アレルギーが良くなったという声だけではなく、うつ病や糖尿病、認知症の症状にも効果があったそうです。
フラクトオリゴ糖と酪酸菌を食べると腸内環境が良くなる!
小柳津さんは腸内フローラを整えるためにフラクトオリゴ糖と酪酸菌を摂ることを勧めています。
フラクトオリゴ糖とは?
フラクトオリゴ糖とは、砂糖(主成分は二糖類のスクロース)に果糖(単糖類のフラクトース)が1個から10個程度ついた糖です。
酪酸菌とは?
酪酸菌は食物繊維を分解して酪酸を作ります。酪酸菌は酪酸菌はぬか漬けの中にいます。
小柳津さんの書籍『花粉症は一日で治る!』によると、私たちの腸内では出生してから離乳期までは、母乳に含まれているガラクトオリゴ糖(単糖類のガラクトースとグルコースが縮合して出来た二糖類のラクトースに様々な糖類がついたもの)を栄養源にしてビフィズス菌が増えます。
ビフィズス菌は乳酸と酢酸を作り、赤ちゃんの腸内環境を酸性にして病原菌から赤ちゃんを守ります。ビフィズス菌は人間のお腹の中に住んでいるヒト由来の菌で、ビフィズス菌を身近な食べ物から摂取することは難しく、生まれたばかりの赤ちゃんでは腸内の腸内細菌の約95%をビフィズス菌が占めていますが、成人では約10%に、60歳以降では約1%以下にまで減ってしまいます。
赤ちゃんが離乳すると、お腹の中に住んでいるヒト由来の菌であるビフィズス菌は減少しますが、野菜や穀類を食べるうちに酪酸菌が増えていき、離乳後は酪酸菌が腸内環境を整え、病気から体を守ります。
フラクトオリゴ糖と酪酸菌の効果は?
フラクトオリゴ糖を摂ると、次のような効果が現れるそうです。
体の炎症を抑え、アレルギー症状が改善される
著者の小柳津さんによると、炎症は全ての病気の原因になっていて、花粉症では、炎症が鼻や目、皮膚などに起こり、うつ病では脳に炎症が起こっているそうです。
しかし、酪酸菌が増えると炎症が抑えられて、次の病気が抑制されるそうです。
花粉症、アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、食物アレルギー、ペットアレルギー、光線過敏症、金属アレルギー、寒暖差アレルギー、痔、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、うつ病、パニック障害、自律神経失調症、睡眠障害、過敏性腸症候群、肌のシミ・シワの抑制、虫刺されによる腫れ
【追記】フラクトオリゴ糖を毎日摂りだしてから3カ月後、蚊に刺されても腫れない
酪酸菌は、大腸と回腸からインスリンを放出させるホルモンGLP-1を放出させる
酪酸菌は血糖値の上昇も抑えるので、糖尿病にも効果がある
酪酸菌は、大腸細胞のエネルギー減になって、大腸細胞を元気にする
便秘、下痢、骨粗しょう症
作用は分からないが、改善される症状または作用
肌水分が上がりつるつるになる、血流をよくして冷え性を改善、記憶力がよくなる、目覚めがよくなる、血管が太くなる、風邪やインフルエンザになる回数が減る
さっそく我が家でもフラクトオリゴ糖を取り入れました
サプリメントで簡単に食生活に取り入れる
フラクトオリゴ糖
『花粉症は一日で治る!』を読んで、我が家もフラクトオリゴ糖を毎日摂る生活を始めてみました。
酪酸菌
酪酸菌もサプリメントで摂ることが出来ます。
フラクトオリゴ糖ってどんな味?
フラクトオリゴ糖は味は砂糖の甘さよりまろやかで優しい味(うっすら甘い)味です。糖として吸収されないので、血糖値が上がらない良い甘味料です。また、ミュータンス菌の餌になりにくいため虫歯にもなりにくいようです。
我が家ではサプリメントを小さじ2杯くらい豆乳に混ぜて飲んだり、スープに混ぜて飲んだりして摂取しています。
フラクトオリゴ糖を飲んだ感想
フラクトオリゴ糖を飲み始めてまだ1カ月程度なので、はっきりした効果が分かっていません。
我が子の花粉症の鼻水などの症状は無くなっているのですが、それがフラクトオリゴ糖の摂取の効果なのか、それとも花粉症シーズンが終わってきているのか、それが明確ではないからです。
フラクトオリゴ糖の花粉症への効果については、飲み続けてみて、来年の様子を更新したいと思います。
ただ1つ、はっきりと変化している症状があります。それはガスが増えた(おなら)症状です。
おならは健康のバロメーター
『花粉症は一日で治る!』によると、おならが多いということは酪酸菌が多いということなので大変良いことらしいです。また、大腸ではビフィズス菌が酸を作って腸内環境が酸性になると、鉄や亜鉛、カルシウムなどのミネラルやビタミンが溶けるので、栄養素として吸収しやすくなるそうです。ミネラルを吸収する時に同時に水分を吸収するため、腸内環境が良いとうんちが硬めになるそうです。
まとめ
『花粉症は一日で治る!』を読んで、フラクトオリゴ糖を摂って酪酸菌を増やす食生活を始めてみました。
著者の小柳津さんは、抗生物質は肺炎や肺血症、結核、性感染症などの病気の治療には不可欠の良薬であるが、抗生物質を飲むと酪酸菌やビフィズス菌が死滅してしまうため、炎症が起こり、花粉症などのアレルギー症状や免疫力の低下などの悪い症状が出てしまう悪い側面もある薬だと書かれています。抗生物質の使用によって耐性菌が出てきてしまう問題もあるので、風邪などの症状でむやみに抗生物質を飲まないようにしたいと思います。
フラクトオリゴ糖を毎日摂取して、来年の花粉症シーズンの頃にまた効果を更新したいと思います。
『本日の花粉飛散情報』では私が住んでいる地域は『非常に多い』となっていましたが、本日我が子は薬なしで鼻水や咳、肌の痒みの症状がなく外出することが出来ました。今週は多めにフラクトオリゴ糖とミヤリサン(酪酸菌)を食べさせています。昨年と比べると明らかに調子が良いので、このまま続けて腸内環境を整えたいと思います。
読んでくださり有難うございました。