特別支援学校小学部高学年になる我が子は、先日学校で視力検査を受けてきました。これまでの視力検査では測定が出来なかったため「測定不能」という結果が書かれた書類をいただいていたのですが、今回初めて視力が1.0であることが分かりました。視力検査の様子について先生にお伺いしたので、そのことについて綴らせていただきます。
これまでの視力検査について(小学部中学年まで)
低学年の頃は先生とのやり取りが出来なかったため、視力検査が全く出来なかったようです。
中学年になると、動物などの絵カードを見せたりして目がどの程度見えているのかを調べてくださったようです。しかし、その頃はまだはっきりと物の名前を答えることが出来ず、動物のカードが見えていたとしてもそれでは視力の指標を出すことは出来なかったので、結局視力は測れませんでした。
学校の視力検査では測定不可能だったため、私は家で我流の視力検査を実施していました。家で我が子と5mくらい離れて、我が子が大好きなカシューナッツを手に持ってそれを見せました。我が子がすぐにカシューナッツを取りにきたら「まぁ、見えているかな」という感想を得ていました。
目が悪くならない生活を心がけていました
視力が落ちていたとしても、視力を測るのが難しいので眼鏡を作るのも大変だなぁと思っていました。私も夫も近視なので、我が子の視力のことは気がかりでした。それで、我が子がテレビやタブレットを観る時間が長くならないように気を付けたりしていました。
高学年になり、初めて視力が測れました
先日、学校から視力検査の結果の書類をいただきました。そこには「結果1.0」と書かれていました。初めて視力が測れたことに驚き、1.0の視力があることに安堵しました。
先生にどのように測ったのか聞いてみました。その方法は、我が子がランドルト環(切れ目の入った丸い輪)の模型を手に持って、先生が指し示している視力検査表のランドルト環と同じ向きに模型を動かして測定したそうです。日々の個別学習でやっているマッチングを利用したのだと思いました。
先生はランドルト環を差す度に「ジャジャーン」と言ってクイズのようにテストしてくださったようです。我が子も「ジャジャーン」と言いながらモデルを動かして、楽しそうに視力検査を受けたそうです。
我が子が視力検査を受けられた背景
我が子が視力検査を受けられたことについて、次のような点で成長したのだと思いました。
- 人とのやり取りが上手になった
先生が「これはどうかな?」と聞いたことをしっかり耳で聞いて、それに対して応じることが出来るようになりました。日々の生活でも、周りに状況をしっかり見て聞けるようになってきたなぁと感じます。 - 物を見て形を認知する力が着いた
ランドルト環の向きをしっかり見られるようになったなと思いました。日々、個別学習でパズルをしたり、マッチングをしたりすることによって、着実に形を認識する力が着いていると思います。 - 同じ形を再現できる力が着いた
認識した物の形を同じように再現することが出来るようになったのだと思いました。普段、くもんの「図形キューブ積み木」というおもちゃで同じ形を再現する遊びも時々しています。マッチングなど、遊びを通して子どもの認知能力が育まれているのだと思いました。 - 視力検査という普段とは異なる状況でも、落ち着いて周りに合わせられるようになった
幼い頃であれば「嫌〜」となっていたかもしれないと思います。最近は落ち着いていると感じます。 - 最後まで根気強く続けられるようになった
検査が終わるまで、よく飽きずにやり遂げられるようになったと感じます。先日の個人面談でも個別学習で「嫌〜」となることはほとんどないと様子を教えていただきました。根気強くなったようです。
まとめ
我が子の視力が分かって安心しました。そして成長を嬉しく思いました。
そういえば、先週末は2か月ぶりに歯医者さんに検診に行きました。歯の状態を調べるためにレントゲンを撮ったのですが、その際もとてもしっかりしていて、頑張ってくれました。
先生が我が子に鉛の入った放射線の防護服を着せるてくださると、我が子は母の私にも着るようにと私に防護服を着せて、サイドのマジックテープを留めてくれました。重たい鉛の服を嫌がらず、さらに私のことまで気にかけて着せてくれるなんてと嬉しく思いました。そして、レントゲンの機械の器機を前歯で噛み、指示通り機械の前で動かず立っていてくれました。機械が顔の周りをぐるりと回っている間も動かずにいてくれたので、レントゲン写真を無事に撮ることが出来ました。受診が終わると、先生に「さよならっ」と言ってニコニコと診察室を出て、待合室で静かに待つことが出来ました。
日々の個別学習が視力検査に繋がったことから、積み重ねは大切なのだと改めて思いました。
読んでくださり有難うございました。