保育士試験合格後、アラフォー未経験で初めて保育園で働いた感想

以前、保育士試験に独学合格した記事を掲載させていただきました。保育士を取得した後、アラフォー未経験の私は公立保育園で働かせていただきました。今回は保育園で働いた時の様子について記事にさせていただきます。

保育園での保育補助の仕事の様子

私は10時半から14時半までの保育園が一番忙しい時間帯にパートで働かせていただきました。

10時半から10時45分くらいまで、0歳のクラスに入ってオムツを変えたり着替えをしたり、遊びを見守ったり、おもちゃ拭きや片付け、お昼寝布団の準備、食事の準備(エプロン掛けやお手拭きの準備など)をしました。10時45分くらいに0歳の子ども達5人がお食事のテーブルに着いて食事が始まると、次の1歳のクラスに向かいました。

10時45分から1歳のクラスに入り、外遊びから戻ってきた15人くらいの1歳の子ども達の着替えを一斉にしました。オムツを変えて服を着替えたら、次は食事の準備です。お食事のワゴンを運んできて、配膳して、お茶を入れて、お食事エプロンを椅子に掛けて、食事の準備が出来たら子ども達の手を洗って座らせました。みんなが食べ始めたら介助し、11時頃に別フロアの2歳の子ども達のクラスに向かいました。

2歳のクラスは18人くらいで、子ども達は食べ始めていました。私はその介助をしたりお手拭きを出してあげたりして、食べ終わったら食べこぼしを片付けて机を移動してお昼寝布団を敷きました。そしてお食事のワゴンを給食室に運んで隣の3歳のクラスに行きました。

11時半頃に18人くらいの3歳のクラスに入りました。遊びから戻ってきた子ども達の着替えを見守って、それが終わると給食室からワゴンを持ってきて食事の準備をしました。子ども達が食べ始めたら食事の介助をしました。食べ終わったら布団を敷いて、子ども達がトイレに行くのを見守って、そして、12時頃からお昼寝の時間に入りました。30分くらい、お腹や手をさすったりトントンしてあげて、寝かしつけしました。12時30分くらいには大体の子どもがお昼寝に入って保育園は静かになりました。

静かになると、部屋の食べこぼしなどを軽く掃除して、お食事のワゴンを給食室に下げて、次はお昼寝で使っていない4歳のクラスの部屋で掃除機をかけて床を拭いたりしました。

12時45分くらいからは子ども達が寝静まった保育園で園長先生から頼まれた事務作業をしました。具体的には運動会のお遊戯で使う飾りを作ったり、子ども達が描いた絵を廊下に飾ったり、トイレットペーパーを子ども用に切ったり、座ってする楽しい作業でした。この時間帯は担任の先生たちも順番に休憩を取ったりできますが、連絡帳を書かなければならないので忙しいです。特に0歳はお昼寝からすぐ起きてくる子どもがいたので、0歳の子どもが起きてくると私も事務作業を止めて0歳の教室に向かいました。

午後1時から1時半の間は担任の先生がお昼休みに入っていたので、0歳の子どもが順番に起きてくるとその子たちの検温をしてオムツを替えて、私一人で遊ぶ相手をしました。その間にお昼休みに入っていないもう一人の担任の先生が連絡帳を書いたりお便りを作ったりしていました。2時には子ども達が起きてきて、2時半まで0歳の子ども達の相手をしたりおもちゃ拭きをしたりして、2時半で勤務が終了しました。

みどり
保育園の仕事は分刻みで結構ハードでした。0歳から3歳までの沢山の子ども達と関わることが出来て、我が子1人を育てた自分の子育てと、集団での子育ての違いを感じました。

職場の他の保育士さんからの私への態度や様子

未経験で飛び込んだ職場でしたが、他の保育士さんから優しく接していただけました。職場は毎日バタバタしていたので、初日から詳しい説明なしで、時間になったら各保育室に回って指示を仰いで、時計を見ながら自分で考えて働くような感じでした。

正社員の保育士さんは勤務時間が長くて、「昨日は夜10時過ぎまで会議だったからしんどい〜」というような話をよく聞きました。保育士さんはお迎えに来るお母さん達よりも遅くまで保育園で仕事していなければならないので大変だと思いました。

厳しい保育士さんもいました。しかし、パートの私には皆さんどんなに忙しくても優しくしてくださいました。それくらい、保育士の人手が足りなかったのです。忙しい正社員の保育士さん達にとって、忙しい時間帯に短時間でパートに入ってくれる私の存在はとても貴重な存在でした。未経験の私は知らないことが多くて、バタバタとした職場で手間取ったりもしてしまっていたのですが、それでも全く責められるようなことはなかったです。

任期満了の最後の日、私がいなくなった後どうなるのだろうと心配しました。私の後に入るパート保育士さんがいませんでした。自治体の勤務体系が実体に合っておらず、職場はパート保育士が必要だったのに私の任期は終了してしまいました。その後の募集をかけていたのですが保育士はなかなか見つからず、パート保育士さんが入らなくて大変そうでした。

勤務最後の日、0歳の赤ちゃんの担任の保育士さんが「このように保育園は保育士が足りない状況です!」と言っていたのが印象に残っていて忘れられません。本当に大変そうでした。先生1人が前にも後ろにも赤ちゃんを抱っこしながら、歩いている他の0歳児を見守っている状況でした。

みどり
保育園は子どもの年齢ごとに職員の配置基準があります。そのため、代わりに入る先生がいないと先生たちはお昼休みで抜けることも出来なくなってしまいます。子ども達が寝ている間も連絡帳を書いたり事務作業をしたり会議をしたりしなければならないので、保育園はとても忙しい職場でした。

各クラスの子ども達の様子

0歳児クラス

0歳児クラスには5人の子どもがいました。月齢は少しずつ違うのですが、みんな個性が違っていて、0歳の赤ちゃんでもこんなにみんな違うのかと思いました。

小柄な体格なのに意識や体の動き、手先の器用な成長の早い子。体が大きくて朗らか性格でよく食べよく眠る育てやすい子。甘えん坊で守ってあげたくなる子。目いっぱいムチムチの体で発達がちょっとゆっくりだけど笑顔が可愛くてとっても癒される子。よく遊んでくれて活発な子。

みどり
発達がちょっとゆっくりな子は我が子と少し重なって、「発達を促してあげたい!」という気持ちを抱き、療育で教わったマッサージをしてあげたりしました。発達がゆっくりだからこそ成長が嬉しくて、「首が座った!」「寝返りが打てた!」「ハイハイが出来た!」などの1つ1つの成長に大きな喜びを感じました。
「0歳でも自我がしっかりあって、コミュニケーションもしっかり取れるものなんだ」「0歳ってこんなに離乳食しっかり食べるんだ」と、障害のある我が子の育児との違いもよく分かりました
0歳の子どもの中には土曜日も来ている子がいて、先生も週6日出勤で大変そうでした。肥満になりつつある子は「家ではこの子はお水やお茶は飲まないからジュースで水分補給しています」と言われていて、担任の先生たちは心配していました。
みどり
色々な家庭の事情があることはよく理解していますが、0歳の子ども達はそれを受け入れるしか出来ないですね。保育園は子ども達を守り育てる場所としてとても重要だと思いました。

1歳児クラス

1歳児クラスは担任の先生が3人いましたが、食事の時はまだ上手に食べられない子が多いので副園長先生も入ったりしていました。1人、担任の先生がちょっと性格に問題ありそうな人がいたので、先生たちの空気が時々悪かったです。その空気の中で保育を受ける子ども達ってどうなんだろうともやもやした日もありました。1歳は手がかかるので、先生たちに余裕もない感じでした。

2歳児クラス

2歳児クラスは先生が躾に厳しかったです。お食事の時間「全部食べてピカピカにするのよ!」と先生に言われていたので、子ども達は自分で完食していました。食事が終わると自分で食器をワゴンに下げて、自分でエプロンの中にお手拭きを入れて、エプロンをクルクルと丸めて自分の鞄に仕舞いに行っていました。私はその姿に「すごい!」と感嘆しました。

嫌いなおかずが食べられなくて、みんながお昼寝に入っているのにまだ食べている子もいました。食事の後、全身アトピーで痒くて泣いている子もいました。

お昼寝の時間になると「帰る〜!ママ〜!ママ〜!」と泣いている子もいたのですが、「泣いたってママは来ない!」と先生に言われていて、胸がキュンとしました。

2歳児クラスも1歳児クラスと同様に先生たちに余裕がない状況でした。自分で子育てをしていても2歳までは大変なので、沢山の子ども達を見ている先生たちにも余裕はないだろうと思いました。先生は決して悪い人ではなく、子どもの躾までしようとしていて愛情のある人でしたが、疲弊していました。

3歳児クラス

3歳児クラスは安定していました。子ども達が自分の身の回りのことを一通り出来るようになっていたからだと思います。また、2人の担任の先生がとても大らかで本当に優しくて素敵な先生方でした。3歳クラスの担任の先生方が私は大好きで、「こんなお母さんになりたい」と思うほど素敵な先生方でした。

3歳児クラスはお昼寝の寝かしつけをしました。3歳の子ども達は保育園での生活にも慣れていました。しかし、まだまだお母さんの面影を欲している様子の子どももいて、お昼寝の時に指しゃぶりしながら私のプニプニした二の腕を触る子もいました。私や担任の先生が寝かしつけをしようとするとお母さんを思い出すのが嫌なのか、背を向けて「一人で寝る」と言う子どももいました。みんなどこかで寂しい気持ちと戦っている様子がありました。

3歳児クラスに時々4歳5歳のお兄さんお姉さんが寝かしつけに来てくれました。お兄さんお姉さんが来ると、3歳の子たちは「お兄さんお姉さんがいい」と言って、私や担任の先生よりもお兄さんお姉さんにトントンしてもらいたがっていました。子ども達が共感し合っているのかなと感じました。そして何より、4歳5歳の子ども達が優しく3歳児を寝かしつけている姿に感動しました。

みどり
保育園って逞しくなる環境ではあると思います。0歳1歳から集団で生活し、2歳でしっかり躾けられ、3歳には自分の身の回りのことが一通り出来るようになって集団生活にも慣れていて、4歳5歳になると下の子ども達の面倒まで見られるようになっていました。幼稚園の子ども達は子ども中心の環境で育てられていたりするので、幼稚園の良さはまた別にあると思います。

まとめ

保育士は保育園や児童館、学童保育、児童養護施設、障害児施設など、働ける施設は色々あります。しかし、保育園を知らない保育士というのも違和感があったので、私は保育園で働いてみました。

保育園で働く前、仕事用のエプロンを買って、初めてエプロンを着けて職場で過ごした時はワクワクしました。毎日バタバタと慌ただしかったのですが、子ども達が可愛いので仕事は楽しかったです。

しかし、保育園の仕事はまだ未熟な乳幼児が相手なので、保育士の配置基準が満たされていたとしても手が十分にあるとは言えず、担任の先生方が疲弊している現実を目の当たりにしました。

保育士を取得して保育園で働いてみた感想を綴らせていただきました。未経験で保育園に飛び込むのは勇気が要るので、これから保育園で働かれる方に参考になれば幸いです。

読んでくださり有難うございました。

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