紅葉が美しい季節です。
「あの美しい落ち葉の色を留めておきたい…」「ラミネートしたらしばらく色は持つのかな?」
と思いつき、11月3日文化の日の前日の夕方、子どもと落ち葉を拾いに出かけました。
今回の記事は試行錯誤して辿り着いた「落ち葉をラミネートする方法」についての記事です。
失敗!薄めたボンドとニスを塗る課程
落ち葉をラミネートする方法を検索してみたところ、ラミネートする前に「薄めたボンドを塗る」「ニスを塗る」と書かれた記事を発見して、とりあえずやってみました。(それが正しい方法なのかもしれないですが、私は失敗に終わりました。)
この作業の段階で葉っぱを採集してから数時間経っており、赤や黄色に紅葉していた桜の葉っぱは既に茶色に変色して精彩を失っています。
余談、水性ニスはバジコがお勧め
私は水性ニスはバジコの水性ニスを愛用しています。宜しければ過去記事『はまぐりでお雛様を作ってみたので作り方について』『オリジナルマトリョーシカを作ってみたので作り方について』もご覧ください。
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そもそも落ち葉はどうして色が変わっていくのか
水性ニスやボンドを塗る課程で、落ち葉の色が変化していくことを不思議に思い、そのメカニズムを調べてみました。
落葉のメカニズムついては、前に『【何日かかる?】渋柿がリンゴで甘くなる!熟した渋柿でプリンも作ってみました。』の記事を書いた時に調べました。(宜しければご覧ください。)
紅葉するメカニズムについて調べてみると、それについて記載されたWebサイトを見つけました。落ち葉の赤色はアントシアン、黄色はカロテノイドという色素によって発色しているそうです。アントシアンやカロテノイドは酸素に触れると酸化・重合してフロバフェンという別の高分子に変化して茶色くなってしまうようです。
採集した落ち葉が赤や黄色から茶色になってしまうのを防ぐためには、少しでも早く空気(酸素)に触れないようにする必要があると思いました。
落ち葉に水性ニスやボンドを塗って空気が触れるのを防ぐと他のサイトに書かれていましたが、そもそもラミネートをかけたらニスやボンドよりも空気に触れにくくなるだろうと思い、この過程は何のためにあるのか?と考え、私は「ニスやボンドを塗る必要はないだろう」という結論を出しました。
落ち葉を洗って乾かして、アイロンをかけてみる
水性ニスやボンドを塗った落ち葉は全て茶色くなってしまって色の鮮やかさを失ってしまったので、11月3日文化の日の朝(AM6時頃)、子どもが寝ている間に1人で落ち葉を集めに行きました。
桜の葉っぱにアイロンをかけていると、桜餅の香りがしてきました。いい香りでした。
アイロンをかけ終わり、いざラミネートをする
落ち葉にアイロンをかける作業が終わったので、ラミネートをかける作業に移りました。
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たった数時間の作業があるかないかで、落ち葉の姿が変わってしましました。茶色く朽ち果てた落ち葉と鮮やかな色を残した落ち葉、対比がすごいです。
ラミネートフィルムに落ち葉を挟む時に隙間を少なくして沢山挟んでラミネートをかけてしまうと、葉っぱとは葉っぱの間の盛り上がりの部分(空気)が繋がってしまって、ハサミで各々に切り分けられなくなります。ある程度葉っぱの間隔に余裕を持たせてラミネートした方が良いです。
無事、希望通りのラミネートした落ち葉のガーランドが出来上がる
ラミネートした落ち葉が沢山出来上がったので、ラミネートした落ち葉の余白に穴あけパンチで穴を空けて、そこにダイソーで買った麻紐を通してガーランドを作りました。
アイロンをかけた葉っぱが茶色くなっていることに気づく
とりあえず沢山のアイロンをかけた落ち葉にラミネートをかけて、沢山出来上がったので、満足してはいたのです。しかし、アイロンをかけた落ち葉が半分くらい茶色く変色していたので、ラミネートをかけずに廃棄しました。
アイロンをかけたら一刻も早くラミネートをかけないと、落ち葉は枯れ果ててしまいます。気づきました。この作業は時間との闘いなのです。これって女性が(男性も)美しさを維持しようとする執念と同じなのです!一番美しい姿を残したい!しかし、一秒一秒毎に朽ち果てていく!恐ろしい!落ち葉のラミネート作業はいつしか自然の摂理に抗おうとする自分の姿を彷彿させる作業になっていきました。
試行錯誤の末見出した、落ち葉にラミネートをかける方法完全版
100枚以上の落ち葉にアイロンをかけ終わって、その後ラミネートをかけるのに2時間くらいかかりました。この作業の間にも、アイロンをかけ終わってラミネート待ちの落ち葉の色がどんどん茶色く変色して枯れてしまった事実を見直し、数日後、落ち葉を採集してからラミネートをかけ終わるまでの時間を最短にして同じ作業をしてみました。
落ち葉をラミネートする方法の完全版はここからです。
1.紅葉した落ち葉を洗う
2.新聞紙の上に広げて洗った落ち葉の水気を取る
3.水気を取った落ち葉をすぐにアイロンにかける
アイロンの温度を『低』にするとカラカラに乾きませんでした。やっぱり『中』がいいと思います。ただ、高温で葉っぱが焦げて茶色くなってしまうといけないので、葉っぱは裏面を上にして、ティッシュを2枚くらい上に乗せてアイロンをかけた方が良いと気付きました。葉っぱが乾燥してパリパリになったらアイロンをかける作業は終了です。様子を見ながらアイロンをかけてくさい。
4.アイロンをかけ終わったら、すぐにラミネートをかける
アイロンをかけ終えたらすぐにラミネート作業に移ります。採集した落ち葉が沢山あったとしても、アイロンをかける作業が終わった葉っぱから順にラミネートをかけていきます。
【追記】押し花(ミモザ)もラミネートできる!
落ち葉だけではなくお花もアイロンしてラミネート出来るのか検証してみました。その結果、ミモザのような水分が少ないお花は同様にアイロンして押し花にしてラミネートすることが出来ました。
スイートピーも同様の方法でやってみたのですが、水分が多く厚みがあるせいか、アイロンをかけてもパリパリに乾燥させることが出来ず、うまく押し花にすることが出来ませんでした。
ミモザのようにドライフラワーにしやすいお花はアイロンをかけてすぐに押し花にして、ラミネートすることが出来るようです。
まとめ
試行錯誤の末、変色していく落ち葉をラミネートする方法を見出しました。
この作業は時間との闘いです。採集したら洗ってすぐにアイロンをかけて、パリパリにした落ち葉をすぐさまラミネーターにかけるのが良いと思います。
時間の経過とともに茶色く朽ち果てていく落ち葉。それを止めようとする私。
落ち葉のラミネート作業は生命の真理を連想させるもので、哲学的な想いに耽りながらの作業となりました。
落ち葉のラミネート方法を見出し、満足いく形で落ち葉の色を残すことが出来た後、お散歩に出かけました。
「あぁ、やっぱり木に繋がっている葉っぱの色が一番綺麗だな、命の輝きがあるのかな。」
紅葉した木々を眺めながら秋を感じました。
ラミネートしても一番美しい形で残すことは出来ないので、お散歩に沢山出かけたいですね。
読んでくださり有難うございました。