子連れ旅行、オーストリアのザルツブルクとザルツカンマーグートについて

今回は、オーストリアのザルツブルクザルツカンマーグートに子連れ旅行した時のことを綴らせていただきます。モーツァルト生誕の地である音楽の町ザルツブルクと、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台となったザルツカンマーグートの美しい自然の景色が楽しめる旅です。

みどり
オーストリアの歴史については、「ハプスブルク帝国の歴史とハプスブルク展に行った感想について」の記事で記載しております。宜しければご覧ください。

ドイツのミュンヘン経由でザルツブルクへ

ザルツブルク空港もあるのですが、我が家はドイツのミュンヘンまで飛行機で行って、ミュンヘンからオーストリアのザルツブルクまで特急電車で行きました。(ミュンヘンからザルツブルクへは特急電車で約1時間30分です。)

飛行機搭乗への備え

幼児期、そして自閉症や知的障害の子どもを飛行機に乗せるのは、機内で静かに過ごせるのかが心配ですよね。子どももそれぞれの個性があるので難しいのですが、我が家の場合は子どもが小さい頃は以下のように備えて搭乗していまいした。

  • 子どもの生活リズムに合わせられる時間に飛行機に乗れるように予約をする
  • チケットカウンターであらかじめ子どもの年齢や障害についてなど相談してみる
  • 子どもの着替えやおむつなどのセットがすぐに取り出せるように準備しておく
  • 耳抜きが出来るように、飲み物を用意しておく
  • おやつ、おにぎりなどの軽食を持ち込む
  • 子どもが好きな動画を見たり、お絵描きアプリなどで遊べるようにタブレットを持って行く
  • 荷物はバックパックに入れて、親の両手が空くようにする。荷物は最小限になるように服の枚数を整理する。
  • バックパックは機内に持ち込める大きさにする。機内持ち込みが出来ると、飛行機から降りてからスムーズに移動できます

ザルツブルクの観光

ザルツブルクは小さな町なので、観光はホーエンザルツブルク城塞大聖堂モーツァルトの生家モーツァルトの住居ミラベル庭園の順で歩いて観光することが出来ます。

ホーエンザルツブルク城塞

ザルツブルク旧市街の小高い所に建っている城塞です。1077年に着工して17世紀に完成しました。城塞へはケーブルカーで登ることが出来て、城塞からは美しいザルツブルクの町を眺めることが出来ます。

奥の小高いところに見える白い城塞がホーエンザルツブルク城塞です。手前の川はザルツアッハ川です。人々の憩いの場になっていました。城塞が眺められ、とても気持ち良い場所でした。
ホーエンザルツブルク城塞からの眺望です。城塞から川までが旧市街です。全体的に緑色の屋根が爽やかで美しい町並みでした。

ザルツブルク大聖堂

8世紀に建造されたバロック様式の大聖堂です。とても優雅で綺麗でした。モーツァルトはこの大聖堂でオルガン奏者を務めました。
夕方頃、子ども合唱団の歌を聴くことが出来ました。高い天井の大聖堂に子ども達のまさに天使の歌声が響き渡り、涙が出てきました。本当に美しい歌声で心が洗われました。

モーツァルトの生家と住居

ザルツブルクにはモーツァルト(1756‐1791)の生家とモーツァルトが17歳から24歳まで過ごした住居があります。博物館となっており、モーツァルトが使用した楽器や自筆の楽譜などが展示されています。

ザルツブルクでは毎年「ザルツブルク音楽祭」が開かれていて、音楽の町として有名です。

モーツァルトの住居です。中学生の時、モーツァルトのソナタばかり練習したこともありますが、古典で安定したピアノタッチが求められるモーツァルトのソナタ、練習嫌いの私は楽しんで弾くことが出来ませんでした。でも聴くのは好きです。軽やかで華やかな気持ちになります。「きらきら星変奏曲」がスラスラと綺麗に弾けたらどんなに素敵だろうと憧れています。

ミラベル宮殿

ミラベル宮殿は1606年に建てられました。映画『サウンド・オブ・ミュージック』でマリア先生が子ども達と『ドレミの歌』を歌いながら駆け抜けた庭園です。

ミラベル庭園から見えるホーエンザルツブルク城塞です。ミラベル庭園は噴水があって、お花も咲いていて、子どもも楽しめる庭園でした。
映画ではここからマリア先生と子ども達が入って行きました。私も『ドレミの歌』を歌って歩きました。

湖水地帯ザルツカンマーグートへGO!

ザルツブルクで一泊して、次の日は朝からザルツブルクの南東に広がる湖水地帯のザルツカンマーグートへ出かけました。

ザルツブルクからバスでザンクト・ギルゲンへ

ザルツブルク中央駅の駅前のバスターミナルでバスに乗って、ザルツカンマーグート(湖水地帯)にあるヴォルフガング湖の西端に位置するサンクト・ギルゲンへ向かいました。(バスの所要時間は約50分です。)

バスからの眺めです。のどかな風景が広がっていました。バスは快適で子どもも安心して寝ていました。

ザンクト・ギルゲンからフェリーでザンクト・ヴォルフガングへ

ザンクト・ギルゲンにバスが着いたら、バス停脇の坂道を下っていくと湖畔に着きました。湖岸の船着場からザンクト・ヴォルフガング行きのフェリーが出ていますフェリーの窓口でフェリーと後で乗る登山鉄道のチケットをセットで購入することが出来ます。(ザングト・ヴォルフガングまでのフェリーの所要時間は約30分です。フェリーは夏季のみ運行しています。)

ザンクト・ギルゲンの船着場です。
フェリーからの眺めです。アルプス山脈の峰々と湖が広がる湖水地帯を眺めることが出来ます。爽やかで清々しい景色を楽しむことが出来ます。

登山鉄道に乗ってシャーフベルク山頂へ

ザングト・ヴォルフガングに着いたら、登山鉄道の乗り場に向かいました。船着場からは登山鉄道の乗り場まで徒歩5分くらいです。登山列車に乗ってシャーフベルク山頂に行きました。(シャーフベルク山頂までの登山鉄道の所要時間は約40分です。登山鉄道は雪解け後の5月上旬〜10月中旬まで乗ることが出来ます。)

登山鉄道なので山を急な角度で登っていきます。
赤い登山列車です。映画『サウンド・オブ・ミュージック』にも登場しました。
シャーフベルク山頂駅に着きました。シャーフベルク山頂には山岳ホテルがあり、宿泊することが出来ます。
アルプスの峰々と湖を360度の大パノラマの景色で楽しむことが出来ます。
物凄く切り立った山の頂上にあるシャーフベルク山頂です。
山頂の標高は1783m。山頂からはヴォルフガング湖、アッター湖、モント湖の3つの湖を眺めることが出来ます。地平線がぐるりと見渡せて、最高の景色でした。
アルプスの峰々の景色が遠くまで広がっていました。芝生の上に座ってのんびりしました。お日さまが温かくて、湖も日の光を浴びてキラキラと輝いていました。

まとめ

ザルツブルクは治安も良く、静かで長閑で人も少なくて、ユーロが使えて、山岳地方にしては物価も安くて、子連れ旅行にお勧めです。

私がヨーロッパの旅行での山大賞を選ぶとしたらザルツカンマーグートです。ザルツカンマーグートの景色は本当に最高でした。ドレミの歌を歌いながら歩いて、映画『サウンド・オブ・ミュージック』のようなイケイケな足取りで旅をすることが出来ました。

ザルツカンマーグートへはバスに乗って船に乗って登山鉄道に乗って行くので、子どももワクワクすると思うし、移動することが旅の醍醐味という感じがしてとても楽しめました。

ザルツブルク大聖堂に響き渡っていた子ども合唱団の透き通った歌声も忘れられません.

ザルツブルクとザルツカンマーグートの魅力を上手くお伝えできていると幸いです。

読んでくださり有難うございました。

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